佐藤眞生/著

 

 
出版の意図

個に価値を置く現代、智慧は断絶している。人間はひとりゼロからの出発を強いられる。少なくとも間違いは伝えていかなければならない。そう思ってこの本を書いた。

私は38歳のとき貨幣経済一極価値の酷さに気づいた。助け合いも、自給自足も大切な経済である。家庭・地域・仕事・自分、多面的で偏らないな生活を心がけるようになって30年たった。

問題解決の本質は考え方を変えること、その智慧を縄文時代まで遡った。縄文人の智慧を探るため対話紙「自然人」を毎月発信、18年目を迎えている。この交信から「縄文魂」「縄文の遺伝子」「葬式革命」(いずれもかんぽう刊)などの本が生まれた。

有機堆肥をつくり、殺虫剤や除草剤を使わずに、野菜の自給を目指して11年目になる。旬のものを食べる内に食の本質が垣間見えてきた。食の乱れがこころを乱している。こころは腹に宿り、そのこころを食がつくっている。

この本で私は何をどう食べれば真っ当なこころが得られるかを検証した。食を中心に究極の健康法も自然の摂理の中にみつかった。

 


本の内容

○ こころは腹にある
こころは腹の直観、脳はそれを知・情・意に翻訳して筋肉に指令を発するコンピューター、心臓は血流のポンプ。


○ 食べ物がこころをつくる
例えば、植物食中心の食性は、「生かされている」という存在認識を育み、「利他の役割意識」につながる。そして、「異なるものを受け容れる」こころを生む。


○ 食べ方がこころを磨く
例えば、腹八分・腹六分の食べ方を続けると、「生かされている」という思いが強くなる。さらに、「すべての物質が一体としての全体である」という考えを持つようになる。


○ 食べることの意味
食べるということは、生きものの生命をいただくこと、神を殺すこと、こころを磨くこと、おふくろの味を伝えること、そして出すこと。


○ 子供の人生は7歳までに決まる
学校における食育がうるさくいわれているが、子供の人生は胎児期と乳幼児期、そして7歳から脳が完成する10歳までに決まる。母と父、家庭における食の原体験が決定的に重要である。


○ 心身の健康は自覚して意識するだけでいい
一日25回の丹田呼吸、筋肉を使わず骨格で立つ、毎日2リットル前後の水を飲む、穀菜食中心で腹六分、週に一度半日断食で宿便を出す。これが究極の心身の健康法。


Who is Mao?

佐藤眞生(さとうまお)

1. 朝鮮生まれ。3歳で登山と水泳(韓江という大河に放り込まれて)を父に教わる→自然の絶大さを原体験。

2. 7歳の時貨物船で引き揚げ、1日におにぎり1個。舞鶴から新潟へ貨物列車。米どころ新潟でサツマイモの蔓が主食→腹六分を原体験。

3. 高校時代、山岳部で先輩の遭難死と鉄砲水の遭難を体験→自然に対する畏怖を原体験。

4. 高校で進歩的教師の処分に全校休校で対抗、大学で学生運動(安保、学園振興)、学費自弁で卒業、就職がなく自ら職場を作る(末川博先生)→自立・自前の生き方を確立。

5. 3度倒産、4度再興。猛烈仕事人間。単身赴任。「今度いつくるの?」(小学3年の長男)。妻の入院。退社を決断→マーケティングや経営の非人間性を直観。役割の終焉が死であることを直観。

6. 「直観に導かれない理論は間違っている」(肥田日出生先生「凹型小売革命」)→直観の本質に触れる。
      ↓
7. 38歳の時、生かされてある役割を自覚。
  (1)、本質を志す人々を繋ぐ。
  (2)、自然(全体観・直観・循環)に沿う生き方を実践し、伝承する。